Nikon RAW の white balance pre-conditioning について

いつの頃からか, Nikon の RAW データ(NEF)では, R と B のチャンネルの RAW 値にスケーリングがかかっています.

これを, “White Balance Pre-conditioning”, “White Balance pre-scaling” と呼んでいるようです(日本語で, これに対する良い訳はあるのでしょうか?)

http://www.strollswithmydog.com/bayer-cfa-spectral-power-distribution/

http://forum.luminous-landscape.com/index.php?topic=74178.0

http://blog.kasson.com/the-last-word/nikon-d810-dark-field-histograms/

これは A/D(Analog -> Digital) 変換された後, RAW にデータが記録される前に値がスケーリングされます.

上記リンクにあるように, プレスケーリングされることによって, RAW のヒストグラムを表示した時に歯抜けになることでその存在を確認することができます(プレスケールされ int に丸められるため, 特定の RAW 値が存在しないことになる).

このスケーリング機能を off にすることはできません.

したがって, ユーザ(RAW を扱うプログラム)では, スケーリングされた R と B を実質的な感度として扱うことになります(我々のような, 物理的絶対的に  RAW = センサーの A/D 値そのものが取れると思っているような人々からすると,  プレスケーリングがかかってしまうのはちょっと厄介ですね).

R と B については, 通常分光感度の絶対値が G よりも低いため, あらかじめスケーリングをかけることで, 精度を稼ぐというのが, この pre-conditioning の目的のようですね.

ちなみに, Nikon RAW(NEF) の場合でも, カメラの white balance 設定自体は RAW 値には影響を与えません.

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