NVDA 1Q/09 Form-10Q

by syoyo

NVDA の 1Q/09 の Form-10Q が filing されましたので、
投資家としての素養をつけるために、早速読んでみました.

そのまえに

NVIDIA、2009年第1四半期は42%増のGPU出荷で増収増益

今期の Form-10Q が filing される前には、このようなプレスリリースがありましたが、
このようなプレスリリースはまあ参考になりませんね.

「今期は過去最高の第1四半期だった」

うーん、そうですね、たしかに第一四半期だけみれば過去最高だなぁ

…投資家として、このようなリップサービス?にだまされないようにならないといけません。
きちんと SEC filings をチェックして、財務を確認するようにしましょう。

過去 2Q の結果との比較を作ってみました.


                 Q1/09       Q4/08       Q3/08
                 =========   =========   =========
Revenue          1,153,388   1,202,730   1,115,597
Cost of revenue    638,545     653,133     600,044
Net income         176,805     256,993     235,661

売上げは Q4/08 に比べて落ちていることがわかります.
また、Q1/09 の(課税後)利益は Q3/08 よりも低い.

まあ製品のサイクルなど、季節的な要因はありますし、
それにサブプライムショックもありますから、
まあそれを考慮すると今期はがんばったと言えるかもしれません.
株価もちょっと戻してますしね.

Ageia の買収価格は 30 億円

さて、今期の form 10Q には、Ageia と Mental images の
買収価格が記述されています.

– Ageia は、およそ $30 M(30 億円)
– Mental Images は、およそ $90 M(90 億円)

Y! とか facebook が兆円の単位で M&A 合戦が行われていたり、
ビスケットの会社が $25 Bn で買収とか、
そのような額になれちゃってしまっていると、
どうも安い感想を受けてしまいますね.

うーん、Ageia が $30M ねぇ、まあそれだけの価値が付いた
と言っていいのかな.

ただ、Ageia みたいに? 最終的に誰かに買収されることを期待して
会社を作ろうとする場合を考えると、買収価格が $30 M にしかならないのであれば、
グラフィックスで起業するのはおいしくなさそうだ.
(web 2.0 系のほうが”売れ”そう)

しかし、Ageia の価値が MI の 1/3 あるのはなんだか納得できないなぁ.

ちなみに、Havok は $110 M だった模様.

http://www.gamesindustry.biz/articles/havok-acquisition-cost-intel-110-million

こっちはちょっと高過ぎな気がする.
MI よりも高いのか…

まあ MI はいろいろとアレだったらしいですけど.

セグメント別売上げ

NVDA は、主たるビジネスのセグメントを 4 つに分けてレポートしています.

GPU : ノートおよびデスクトップ PC 向け GPU ビジネス
PSB : ハイエンド(Quadro など)むけ GPU ビジネス
MCP : チップセットむけ GPU ビジネス
CPB : ハンドヘルド、ゲーム機むけ GPU ビジネス

1Q/09
nvda_q109.png

4Q/08 はなんか探してもなかったので、3Q/08 のやつ.
nvda_q308.png

ハイエンド向けである PSB 以外は、売り上げは微増か減、
利益についても PSB は伸びましたが他はすべて減(CPB は赤字)
であることが分かります.

PSB は利益率も大きいですから(およそ50%!)、
今異様に CUDA とか Tesla を盛り上げようとしているのは、
これが原因なのかもしれません.

まとめ

というわけで form-10Q を読んでみました.
情報は、あるところにはあるわけです.

もっと財務分析能力を付けて読み進めれば、
NVDA があと何年生きられるか 🙂 分かったりするんでしょうね.
まだまだ企業財務を勉強していかないといけなぁと思いました.

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