自分にとって本当にコワイ奴は下から来るんだ

by syoyo

某レンダラ野郎達と会話をしました。
人数も私を合わせ 3 人であり、いずれも真のレンダラ野郎(大域照明レンダラ野郎)だったので、
deep な discussion となりました。

技術的な話題についてはさておき、
やはり、思うことは、

「自分にとって本当にコワイ奴は下から来るんだ」

という倉田先生のお言葉を身を持って感じること。
まさにリアル 「ヒ○ルの○」の世界。

もうね、上だけを見てレンダラの巨塔を登り詰める、じゃダメなのですよ。

どんどん下から登ってくるヤツらが、自分をすっ飛ばして上に挑戦しているわけです。
私の存在?もちそんなの認識されてないよ。皆私をスルー。

明らかに、レンダラ野郎は、新参者が圧倒的に有利である。
レンダラを作るということは、IT 分野における真の知識労働であるから。

– 先駆者による知識の積み重ね。
– IT の発展による、機能的なコミュニティ(レンダラ野郎のコミュニティ)と情報への
アクセスコストが年々激的に低下し、容易にアクセスできるようになっていく。

この両者を常に享受できる分野である。

知識は加速する…

ドラッカーというオッサンが、マネジメントやら知能生産の向上やらで、
数百年前は 10 年かかっていた教育(技術の伝達)が、今は 90 日でできるようになったぴょん、
ということを言っていた気がしますが、まあそれが加速したような世界です。

私の時代は、大域照明を学ぼうと思ったら、3 年くらいかかったわけですが、
今の時代であれば 3 ヶ月でできると思います。
(インド人はもっとすごくて、3 日で MLT まで実装しちゃいますが)

まさにリアル メ○ド・イン・へ○ン ス○○ドが発動した世界。

Weired network

伊藤清先生は、戦時中に海外の論文を取り寄せることに苦労したらしい。
ドイツの潜水艦に論文を積んでもらってでも取り寄せたそうです。

いまや、論文は(公開されていれば) web ですぐに読むことができる。
数年前(google が出てくるまで)は、論文タイトルをキーワードにしても見つからないことが多かったが、
今は検索でもかなり正確にヒットするようになり、
また google scholar や citeseer というサービスも出て来た。

機能的なコミュニティも、いまや、BBS, blog や、facebook などの SNS で構築されている。
必要になれば、論文の作者に e-mail で問い合わせて議論も出来る。

わざわざ SIGGRAPH へ赴くまでもなく、
世界中のレンダラ野郎に気軽にアクセスできる世の中になったのである。
(もちろん、real world での活動も必要ではある)

まさにリアル l○○n の Weired ネットワークの世界。
# そう思うと、l○○n は当時としてはかなり先見性があってすばらしかったなぁと思います。

では古参レンダラ野郎ができることは?

常に自分も時代に乗り遅れないように keep up しておく?

No, 知的労働の生産性は圧倒的に若い方が高い。
古参者がいくら頑張って keep up しようとしても、それを遥かにしのぐスピードで新参者は
情報を吸収、知的生産活動を行う。

あと 5 年後くらいには、古参者は幼稚園児にも抜かれることだろう。

保守的、つまり既得権益を守るようにする?

No, 斜陽産業や政治と違い、レンダラの世界では、守りに入ることすらできない。
レンダラは真の知的生産であるから、物理的に壁を作って参入を阻むことはできないからだ。

結局のところ、古参者にできることはなにも無い。
せいぜい新参者の彼らに、さらに飛躍的に活動してもらい、
成功のおこぼれをもらうためにパトロンになるくらいである。

そういうわけで、せめて我々が出来ることとして、
レンダラ財団を設立せねば、という考えに行き着くわけです。
(集まった一人からも、レンダラ財団の出資に同意してもらいました)

あ、ちなみになぜインド人が脅威かについて書いておきます。
というかもう日本人はインド人に越されているわけですが。

インドは人口が日本の 10 倍なわけです。日本人が 1 年で 10 を行うとしたら、
インド人は人口のパワーで 100 できているということになるわけです。

しかも日本の高齢化、人口減少の最悪な人口ピラミッド構成とは違い、
インドは理想的な人口ピラミッド構成です(若者が多く、人口も増加)。
勝てるわけがない

しかも、2008 年米国経済減衰で、だぶついたマネーが流れる先となると、
いまならインドなどの新興国。その中でインドは外需依存度が一番低い。
(今回の金融危機の影響度が小さい)
インドの発展が今回の米国経済減衰で予想以上に加速することは目に見えている。

しかも、彼らにとっては、IT こそがカーストから抜け出すための唯一の手段
という考えがあるそうで、どんなに家が貧しくても PC だけは良いものが置いてあるそうな。
IT への参入者が人口にスケールし、日本人の 10 倍というのも、嘘ではないと思う。
もしかしたら日印の人口比率以上にインドの方が IT 参入者が多いかもしれない。

しかも肉体労働ではどんなに生産性を上げようとしても、肉体の限界があるわけですが、
知能労働の生産性向上は上限が無い訳です。
日本人の 10 倍の生産性を生み出すというのはまったくもって不可能ではないのです。

ただ、それだけのポテンシャルがありながら、インド人のレンダラ野郎って
実はあまりいないんですよね、なんでだろ?…

Advertisements